日本の中小企業数は1999年の時点では483万社でしたが2014年には380万社と100万社以上が姿を消し、これから2025年までに127万社がなくなっていくといわれています。
 今までは会社の業績を上向かせることができず廃業・倒産するケースが比較的多かったのですが、2025年までになくなるといわれている127万社の約半数が経常黒字の優良企業だそうです。理由は「後継者の不在」です。
 私も「たまたま」3代目として継がせていただいておりますが、大学2年までは勉強よりも運動中心の生活で「たまたま」椎間板ヘルニアで復帰が難しくなり、やることがなくなったので税理士試験の勉強をはじめました。あくまで「たまたま」だったので普通に就職して税理士試験の勉強が続かなくなったらそれはそれまでと思いながら勉強を続け、「たまたま」試験が受かった頃に、先代所長が大きな手術をし、今後の仕事も考えるようになり、大久保会計事務所にお世話になった経緯があります。
 お客様にもそのような「たまたま」が重なって承継した社長様も多くいらっしゃいますが、今後の多様性の時代の中ではそのような「たまたま」はまれなのではと思っております。
 事業承継も親族内・親族外と様々な選択肢がありますが、一番は「自社が存続していくためにはどの選択肢がベストなのか?」を深く考えていくことかと思います。