毎年1月は弊社の経営計画を発表しております。そのなかで今年一年のスローガンを発表しております。
今年社内で発表したスローガン「現状打破」についてご紹介させていただきます。

「現状打破」
かつては財政再建、その後はビジネス分野や自己啓発や啓蒙的にも使われる事が多かったのが「現状打破」です。
最近では元公務員ランナーで、昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)でも大逃げしながら4位入賞を果たした川内優輝選手の座右の銘でご存知の方も多いかと思います。

「現状打破」の意味は以下の通りです。
 ・現在の状況を好転させようと変化させる事。
 ・停滞している現在を打ち破ろうと、何かに挑戦する事。
 ・今までの状態を切り開こうとする試み。

”現状”は「現在の状況や状態」「実際の状態」、”打破”は「障害を打ち破る」「新たに切り開く」となり、上記の様な意味合いとなります。現在の状態が良くても悪くても、それを変えようとする行動や思いが「現状打破」です。
基本的には閉塞感が漂う悪い状態で使う場合が多いですが、良い時でもそれがマンネリや刷新を目的として「現状打破」をするのは、政治や企業やスポーツ等々で多々あります。なぜなら、仮に良い状態だとしても、その現状を今度も維持するのはどんな事でも難しいですし、またライバルが新しい試みを導入するなら、こちらも新しい手を打つのは云わば定石だからです。また、古いシステムや仕組みなどを改善する際にも、「現状打破」は使われる事があります。そのシステムに慣れ親しんでいても、敢えて新しくする事で最初は使い勝手が悪くても次第に効率的になるからです。使い方としては、「現状打破した」「現状打破に失敗した」「現状打破の決心」といった形になります。

川内優輝選手は「現状打破」の意味の一つについて、あるインタビューでこのように語っております。
「もともと〝現状打破〟という言葉は弱い自分自身を超える。〝現状維持〟ではなくて〝現状打破〟して、自分をより強くする。そうした意味で、何年間も自己ベストが出ていないということはやはり〝現状維持〟に甘んじてしまっていた自分がいた。色んな人に〝現状打破〟という言葉を書いていましたが、それを書いている本人が公務員という職業で〝現状維持〟をしてしまっていた。自分がもっと強くなる方法、もっと速くなる方法が頭の中で十分に思い描けているのに、それを実行に移さなかった。だからこそ今回、〝現状打破〟ということで初心に返って自分自身、さらに自己ベストを更新し、さらに強い選手になるために〝現状打破〟という言葉を、今後も使い続けていきたいという風に思っています。」

「現状打破」は事態を好転させようと、思い切って一歩を踏み出す事です。問題なのは若い内は可能でも、年を重ねたり、失敗体験が繰り返されると、新しい事にチャレンジする行為そのものが面倒に感じるのです。すると、「現状打破」よりも安定している「現状維持」を好むようになります。そんな人が「現状打破」をするには、小さな目標から達成するのが効果的と言われます。まずは、目の前の目標をどのように達成していくか、1年通して意識して行動してまいりましょう。
今年も1年よろしくお願いいたします。
2024年1月6日
代表社員  大 久 保  俊 治

この発表の前に川内優輝選手のYouTube動画を皆で見て気持ちを高めました。(高まったのは私だけかもしれませんが・・・)
今輝いている人でもはじめからそうではなく、どん底の時代もあったと思うと勇気づけられます。ご参考までに・・・