【大谷翔平選手の目標達成シート】

 今年ももうすぐ終わりとなりました。今年はWBCからメジャーリーグでのMVPまで大谷選手の活躍が大きく話題になった年でした。日本だけではなくメジャーでも、投手と打者それぞれで誰もが驚くような成績を残しMVPを受賞、今年でいえばWBCでの活躍などまさに“怪物級”ですが、ここまで大谷選手が活躍している要因の1つは彼が高校生時代に作ったという目標達成シートにあるそうです。
 ご存知の方も多いと思いますが目標達成シート(マンダラチャート)についてご案内いたします。

 目標達成シートは9×9のマスで構成されており、「これは叶えたい!」という強い目標を中央に書き、周囲のマスに細分化した目標を書いています。
 当時、大谷選手が中央に書いたのは「8球団からのドラフト1位指名」でした。
 目標達成シートはマンダラチャートとも呼ばれており、アイデアを整理したりイメージを膨らませたり、思考を深めたり、さまざまな場面や用途に活用できます。
 では、実際に大谷選手はどのように作っていたかというと、「8球団からのドラフト1位指名」を達成するために必要な要素を8つ書き出しました。
 それが、体づくり、人間性、メンタル、コントロール、キレ、スピード160キロ、変化球、運の8つです。
 そこから、8つの項目を満たすのに必要な要素をさらに8つずつ記入しました。
 たとえば、コントロールを満たすためには「体幹強化」などトレーニング面のものもあれば「不安をなくす」などメンタル面のことなどさまざまな視点から要素を書き出しているのが分かります。

【目標達成シートの使い方】
 では、実際にどのように使っていたのかをみていきましょう。
 大谷選手が語っていましたが、目標達成シートはなるべく具体的に、少し高い目標を記入しています。
 中央に書いた「8球団からのドラフト1位指名」という目標は、一見すると現実離れした目標とも捉えられますが、その目標を達成するために必要な要素を分解して、現実的な道のりを作っています。
 もちろん、一気にこれらを達成するのは厳しいですが、より具体的にして現実的な手段に落とし込むことで目標を見失わず目標に近づくことができるのです。

 以前私もこのシートを活用しておりましたが、実際に使用してみますと、
 ① 行動目標まで具体的に考えられるため目標を達成しやすくなる
 ② 思考を整理できるため頭の中だけで考えるよりも効率的に進められる
 ③ 課題解決やアイデア出しなどさまざまな用途で活用できる
 という効果があり、目標達成への具体的な行動ができてきました。
 来年こそはしっかりと目標を立て、達成しようという方はご参考にしていただければと思います。

 今年も1年間ご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。
 皆様にとって来年が良い年となりますよう、祈念いたします。
 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。