あけましておめでとうございます。
今回は今年の弊社の計画発表会で掲げました弊社のスローガンを述べさせていただきます。

今年の箱根駅伝は青山学院大学の圧勝でした。なぜそれほど強いのか?特に毎年選手が入れ替わっていく大学駅伝で勝ち続けられるのはどうしてなのか、大変興味を持ちました。
 どうやら青学の選手層は高校時代にとびぬけたスター選手ばかりを揃えているわけではなく、逆に他大学に進学した高校時代に歯が立たなかったスター選手よりも強くなっている選手もいるとのこと、これは原監督に学ぶべきものがあると思い調べてみました。
 原監督が箱根駅伝の予選会も突破できなかった青山学院大学の駅伝部監督に就任したのは2004年でした。
監督になってまず手をつけたのが組織づくりです。原監督には持論が1つあります。それは「より良い組織がより良い人材を育てる」というものです。スポーツでいえばいい選手を、ビジネスでいえば優秀な社員をどれだけ採用しても、組織そのものが腐っていては、彼らは花開きません。個々の能力を伸ばすために、まずはいい組織をつくらなければならないのです。
では、どのような組織をつくろうとしたのか。それは、個人に依存するのではなく、全体で戦える組織です。「原がいるから一生懸命練習する」「原がいないから練習をサボる」「原が監督を辞めたら弱くなる」――。そんな組織ではなく、チームとして挑戦し、戦うということをキーワードに掲げました。
こうした組織にするためには、まずはルールづくりが重要となります。
まず、当時の青山学院大学の選手たちの意識は低いものでした。
朝6時からの朝練も寝坊する、雨が降ったら休みだと思って寝ていたなど、現在の青山学院大学からは想像もできないくらい、ゆるい雰囲気だったようです。
強くなるために、生活態度から改めようと、ルールを整備していきます。
・起床は朝5時30分。6時から朝練を開始。
・夜は10時に消灯。無断外泊は厳禁。
・酒、タバコ、麻雀、パチンコ禁止。
3つ目なんか、なんやねん!と突っ込みたくなりますね。しかし、最初はそのルールも守らない選手も多かったようです。
その後少しずつ青学陸上競技部のルールをつくり、強化を進めていきました。そして5年後の2009年、33年ぶりの箱根駅伝出場を果たしました。
 さらに2015年から4連覇を果たしましたが、その時の優勝メンバーが、仮に10年前にいたとしても、恐らくその時は優勝できなかったと原監督は言います。それだけ、土台となる組織、そして組織を形づくるルールが重要になるのです。

今年のテーマは「凡事徹底」とさせていただきました。
凡事徹底とは、「なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを極めて他人の追随を許さないことなどを意味する四字熟語。」です。
 要するに、「当たり前」の事を当たり前にやるのではなく、人が真似できないほど「徹底的」にやるということです。
 耳が痛い話かもしれませんが、人より飛び抜けた技術が無かったり結果が出ないという事は、当たり前のことを徹底的に出来ないからなのです…。
 「荒んでしまった・・・」ではなく、「こんな素敵な人だったっけ?」と久しぶりに会った友人達に思ってもらえるような人物を作っていく組織でありたい。皆で切磋琢磨しながら高みを目指してまいりましょう。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

2022年1月8日
代表社員 大久保俊治