今年も1年間ご愛顧いただきましてありがとうございました。
コロナの収束がいつになるのか、と思いながら過ぎてしまった1年だったかと思います。
今年もいろいろな出来事がございましたが、11月12月はワールドカップサッカーで大変盛り上がりました。
日本代表初のベスト16突破!とまでは残念ながら行きませんでしたが、ドイツ代表、スペイン代表とワールドカップ優勝国に勝利したことで、日本サッカーが着実にレベルアップしていることを感じた方も多かったのではと思います。
日本代表経験のある選手や監督が、ワールドカップの解説者として登場しましたがその中でも印象深かったのがフランス、南アフリカと2度のワールドカップの指揮を執られた岡田武史氏です。
岡田氏が当時からずっと言われてきた「運」を掴むためにやるべきことという話が「なるほど」と思いました。南アフリカのワールドカップで再び監督として采配を振られた時に岡田氏は次のようにお話しされています。

「これはいつも選手に言うことですが、「運」というものは誰にでも、どこにでも流れていて、それを掴むかつかみ損ねるかだと。僕は掴み損ねたくないから、そのために本当にベストを尽くしてきた。
だから今回も睡眠時間は平均四時間くらいで、深夜二時、三時まで必死に試合のビデオを見て、また翌日の練習に臨むという生活を続けました。そうして必死になってやっていると、最後は神様がご褒美をくれるんです。
要するに、自分にできる限りの準備は全部する。その後の勝負の結果についてはもう分からない部分ですから。
それともう一つ、ずっと言ってきたことですが、「勝負の神様は細部に宿る」と。勝ち負けが決まると、マスコミの人はいろんな戦術論を並べ立てるんですが、僕は感覚的に八割ぐらいは「小さなこと」が勝負を分けているように思うんです。
だから僕は、細かいことにものすごくうるさいんですよ。
おまえがあそこでたった一回、「まぁ、いいか」とか「これぐらいで大丈夫だろう」と気を抜いたために、運を掴み損ね、W杯へ行けなくなってしまった。そんなふうに運を掴み損ねたくなかったら、どんな小さなこともすべてきちっとやれ、と。
で、今回、選手たちはそれをちゃんとやってくれたんですよ。そうやって運を掴み損ねなかったから、あそこまで行けたんだと思うんですよね。」

岡田氏が語られる「運」とは、 自分自身が望むことに対して常にベストを尽くしたとしても100%掴み取れるとは言えないもののこと。 そして、その「運」はいつでもどこでも流れていて、それを逃さずに掴み取るためには、常にベストを尽くして油断するな、ということだそうです。
簡単にはいきませんが、毎日妥協を少なくするということが大切かもしれません。