ケーススタディから学ぶ飲食店の経営力UP対策 2025.7.15
飲食店の『通販事業』について
商品設計のポイント
FA協会では店内飲食のご相談だけではなく通販に関するご相談も時々いただいております。「始めたけどなかなか認知がされない」「想定よりも売上があがらない」というお声も多いのが現状です。通販事業は店舗運営とは異なる視点や戦略が必要となります。

需要や消費者心理を理解する
▶行列の絶えない人気店の商品や、観光地でなかなか行きづらい人気店の商品は需要がある。
▶近年はふるさと納税の利用拡大により、一般的なお取り寄せ需要がやや減少している。
▶自宅用需要だと商品価格に加えクール便等の送料がかかるため、割高に感じられやすい。
▶ギフトの場合は送料への抵抗が少なく、贈り物としての価値が重視される。

店内飲食で集客ができていないから、売上をあげるために通販をやってみるという動機で始めると通販事業は難しいケースが多いです。
自宅用なのか、ギフト用なのか用途ごとに商品設計
自宅用とギフトでは、パッケージ・価格帯・商品構成・訴求点が大きく異なります。自宅用は「手軽さ」や「自分へのご褒美」、ギフトは「高級感」「贈りやすさ」「見た目の印象」が重視されます。目的を明確にすることで、ターゲットに合わせた商品設計と販促が必要になります。

おいしさ、品質の維持
冷凍・真空パック・電子レンジ調理といった手法を活用し、手軽さと美味しさの両立が欠かせません。店内ではできたてをそのままお届けできますが、通販ではお客様がご自宅で仕上げていただく形になります。そのため、最終調理で❝おいしさ❞をしっかり再現できる設計が、満足度を左右する大きなポイントです。
店内飲食以外で食品を販売する場合、保健所の製造許可(または営業許可)が必要になるケースが多いので、必ず所轄の保険所に相談をしましょう。

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飲食店の販売促進ケーススタディvol.2025.7.15