近年、家族信託による相続対策が注目されています。

家族信託は、ある目的のために家族に財産を信託する仕組みです。相続対策で家族信託を活用すると、対象となる財産を自由に定めることができるほか、孫の代にわたる資産承継まで設計できるなど、他の相続対策では不可能だった対策ができるようになります。
先日、私共のお客様でも相続対策のご相談の中で、遺言ではカバーできないようなお客様のご意向があり家族信託に取り組みましたが、今後は家族信託のニーズが益々増加していくであろうと感じました。

主なメリットといたしましては、
①本人の体調・判断能力に左右されない財産の管理処分が実現できる
②成年後見制度の代用としての柔軟な財産管理が実行できる
③【遺言の機能+受遺者の財産管理】が実現できる
④自分の思い通りの資産承継の道筋が実現できる
⑤不動産の共有回避や共有不動産の塩漬け予防が実現できる

逆にデメリットですが
①損益通算ができなくなるリスク
②家族信託でもできないことがある
③税務申告の手間が増す
④実務に精通した専門家が少ない
⑤専門家への報酬
⑥長期にわたり当事者を拘束

などがあげられます。

様々なお客様の相続のお手伝いをさせていただいておりますが、相続対策も「備えあれば憂いなし」だとつくづく感じます。
少し気になるお客様は担当者までお声がけくださいますようよろしくお願いいたします。