先日、私の長男の高校の卒業式に参加してまいりました。
長男が6年間過ごしてきた場所もこの日が最後ということで感慨深いものがありました。
その卒業式の中で校長先生が卒業生に送る言葉がとても印象的でした。
「最近はインターネットの普及などもありすぐに問題解決を急ぐ傾向がありますが、世の中では実は簡単に解決しない問題の方が多いのです。その解決しない問題に対して粘り強く取り組むことが一番大切で、そのような大人になってほしい」というような内容でした。
確かに最近は白か黒か結論を急ぐ傾向になってきている気がしました。結論が出ないことでいろいろな弊害が生じることもありますが、実は結論が出ない問題の方が世の中には圧倒的に多いのです。
何よりも大切なことは結論が出ない問題に対して粘り強く取り組むこと、それが自分自身の成長にもつながってくるのだと思いました。
私が高校生の時に言われたとしてもピンとこないかもしれませんが、今聞くと不思議と聞こえ方がまったく違います。

東日本大震災から7年。全ての犠牲者のご冥福と被災地の復興、被災者の生活再建を心よりお祈り申し上げると共に、生きていることに感謝して精進を重ねてまいります。